Back n Forth Forever

立教大学4年、国際協力系の学生団体を引退し、アメリカ留学を始めた2013年8月。三か月の語学留学と、残りの 学部留学合計10か月で得た「経験」や「後悔」についての総括。

【留学】大学選びで失敗しないためには?

2013-10-16-08-30-17

@Baker Beach 英語圏にある幾千もの大学の中で、私たちが実際に赴き、学べる大学は多くて数校に絞られる。
では「どのような大学が自分の留学生活を満足させてくれるのだろうか」「田舎がいいのか?都会がいいのか?」

 


ある程度絞り込まれた中から、自分で、具体的にどのように絞っていくのがよいのかという具体的な話をしていきたいと思うが、まず先に留意しておいてほしいことは「自分がやりたいと思ったことが達成できる基盤があれば、あとは個人の努力次第である」ということ。どれだけ悪条件であれ、工夫次第で状況は簡単に変えられる。だから、行ってみて失敗だったかどうかは自分にかかっている、という方が正しい。
単に英語力を伸ばしたい、というのであれば外国に行けば外人は腐るほどいるし、アメリカ人と関わりたいということであればその方法は何千とある。
または将来の夢には○○を学ぶことが必要だ、というのであれば○○について含蓄のある大学を選ぶことが必要だろうし、それさえ達成できればいいというのであればいくら日本人に囲まれて疑似日本的環境にいようと、それは彼/女にとって成功であると思う。


 ただ、その中でもよりよい環境で留学するには、という点で悩むことは必至である。
 私の場合は某仲介企業が私の好みやレベルに沿った大学を予めピックアップしてくれた上で、自分の生活スタイルや好みの立地に沿った大学を選ぶ、という形でサンフランシスコ州立大学への留学が決まった。
しかし、私の中で「その仲介企業のした大学選定もどうせ大学から企業がお金をもらって、特定の大学を強く薦めるにちがいない」という疑念が強くあったため、最終的に大学を選んでからも自分の選択に疑問が残ってしまった。
「自分で決めた」という実感を得るためにも、

1) 目的に沿った学部のある大学
2) 自分のライフスタイルと合わせて決める
3) 自分の特徴に合わせて決める

の3つについてよく模索することで、自分の行きたい大学についてほんわり具体的な像が浮かんでくるのではないかと考えた。

==== 1) 目的に沿った学部のある大学を決める

あなたが大学で、留学で何を学びたいのか?なにに興味があるのか?まずそれを追及すべきである。「英語を伸ばしたいだけなのでなんでもいいです」というスタンスでは絶対にあとでヨセが来てしまう。
少数民族として扱われる経験」「人種の多様性に触れる」ことが私の留学で軸にしたことであり「大学で学んだことを英語で学び、日米での教え方の差を知る」が興味の点であった。
なので、まずアメリカにある人種差別の例や民俗学、国内で学んだ国際関係学について調べ、国際関係学という学部があり、アメリカで最初に民俗学の学部が、学生の力で設置されたというサンフランシスコ州立大学への留学が濃厚になった。
やはり自分の興味のあることや将来に直結していることから絞ることがまず大事。なぜならただでさえ英語というハンディキャップを背負いながら、やりたくないことをやることは継続性に欠けるからだ。
日本の大学で主流であるように「らくたん」をとるようなことにだけはならないように、しっかり自分の興味とやるべきことに合わせて、その分野に強い(もしくは特徴のある)大学を選ぶことが重要なのではないだろうか。


2) 自分のライフスタイルと合わせて決める

2014-04-06-07-58-45

@Golden Gate Park 散歩中 留学をする、といっても自分の好きなことを抑えて数か月、あるいは数年過ごすのはつらい。
留学先を選ぶときに、自分が普段なにをしているのか?なにをしたいのか?ということを中心に考えることを大学選びのtipに挙げたいと思う。
例えば読書、カフェめぐり、散歩、おしゃべり、自然(景色が綺麗)に触れることが私の人生において不可欠な要素である。
ということで,
具体的な住環境に落とし込むと
読書;広い図書館、本が届きやすい環境
カフェめぐり;「めぐる」ための観光スポット、有名なカフェ、交通機関の整備された環境
散歩;女一人で歩ける治安の良さ、散歩できる道の舗装、交通機関が充実
おしゃべり;人が集まる場所、寒すぎず暑すぎず(個人的に。)
自然;海が近い、外でのアクティビティーの選択肢がある
ここまで落とし込めたら、
これらの要素を数十校の立地/土地柄/観光地サイト/などから照合し、数校にまで絞るとよいだろう。

 3)自分の特徴に合わせてきめる 

2013-11-18-07-59-01

@dormitory for a room mate
2までを本気で模索した人は、そろそろ大学が数校に絞られてきただろう。
その中で、まだ決まらないという人は、自分の性格についても考えてみるといいかもしれない。なんでもいい。「私はこういう人間です」ということについて時間を決めて殴り書きしてみてほしい。

例えば、 ―人に頼りがち ―太ることだけは許せない ―目立ちたがり屋
どんなことでもいい。そして項目ごとに「そんな自分が海外で、目的を達成しながら生きていくためには何が必要か?」と想像力で考える。
人に頼りがち;「頼る人が外人であれば英語の向上にもつながるなあ」「回りに沢山ひとがいたほうが頼りやすいか」
太ることは許せない;「自分で食事を選択できたらいいなあ」「料理できる環境がほしいなあ」「スーパーが近くにあるといいのか」
目立ちたがり屋;「サークルのようなものに所属してリーダーをやろうか」「特技の○○を披露できる場がありそうな場所」
そしてこのような環境がそろいそうな大学を選ぶのも一つの選択肢であろう。
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ということで以上、目的に沿った学部のある大学を選ぶ自分のライフスタイルと合わせて決める自分の特徴に合わせて決めるの三項目について、想像力豊かに考えて、「自分で選んだ」大学に留学してほしい。